1984-01-01 むさしの ★東京逍遥純情詩集 落ち葉をかき集める人は思い出を焚き焚き火に手をかざす人は思い出を温める今もそんな風景が似合う場所人と人との関わりが煙となって秋空に向かうと水鳥たちが冬支度をはじめる水の豊かな公園では孤独が音を立て始める武蔵野を時雨が駆け抜けた翌朝は秋が素朴な気配に満ちる公園端を登校する子供たちには池に落ちる木の実の音はきっと届かないだろうけれど <武蔵野の森公園・武蔵野市> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より