★Beat Angels

サル・パラダイスよ!誰もいないときは、窓から入れ。 レミ・ボンクール

1982-09-01から1ヶ月間の記事一覧

潮の故郷

かもめたちは飛び去った若者たちも消え去った風化した貝殻たちはほっとため息をついて潮鳴りをきくそしてまつりが近づいてくる潮のふるさとに少し悲しげな太鼓が響き忘れてしまった思い出のように老いた歌声が流れる・・・わしにも逢いたい人がいる・・・潮…

藤色の娘

心の美しい娘ほどすぐに汚れに染まってしまい小さな汚れに傷ついてしまうだから君はこの街でうつむきがちに生きてきたのかでも君は知らないだろう朝早くにこの街が美しい藤色に刷られていることをそして大都会の匂いに混じりひっそりと藤の香りが漂っている…

おもいで

鮮やかな思い出はすてきだだがおぼろな思い出も懐かしいあの秋のハイキングで君は僕になにを告げたのだろうあまりの紅葉にあまりの鮮やかさに僕はなぜか浮き浮きしてしまい都心からのあまりの近さにあまりの故郷らしさに僕は君さえも忘れそうになった本当は…

道案内

川で泳いでいた鯉を見つけてゆっくりゆっくりきたらこの公園に来てしまったの鯉たちに案内されてなんてちょっと素敵じゃない?仕事に追われるあなたにはきっと鯉が必要なのよ恋じゃなくて鯉!色づけた葉をつけて樹々たちが心一面に揺れてどうして今まで来な…

清流

清流の音が激しくて心を洗うみたいだから「行ってみようか」あなたが誘った渓谷の滝紅葉色に染まってとめどなく流れる水音にあなたの声も消されがち「・・・?」「・・・!」ほんとうはあなたの愛の言葉を聞いてちゃんと答えるつもりなのに「・・・?」「・…