1983-12-19 冬の公園 ★東京逍遥純情詩集 寒い日にばかりあなたと逢うわけではないのにいつも僕らの間には風があるあなたが黄昏を見つめる間に僕が行く末を見つめる間に寂しくも重ねてしまう歳月気持ちのいい春でさえ僕らの間には風が吹くいくらか荒涼の気配をとどめそれゆえに愛した二人だけの場所しのびあうために名付けた心のウィンター・パーク寒さゆえにぬくもりを求め風をはさんで探しあう手と手に近くても遠すぎる街の灯り <東京港13号地公園> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より