★Beat Angels

サル・パラダイスよ!誰もいないときは、窓から入れ。 レミ・ボンクール

1996-01-01から1年間の記事一覧

針金と折り紙と風と(その3)

taamori1229.hatenablog.com taamori1229.hatenablog.com 引き続いて、2次元(折り紙)の場合の説明である。 元の折り紙をxy平面と定義し、折り紙を長さ1の正方形であるとする。切断したり、穴をあけたりしなければ折り曲げ方は自由である。ただし、折り…

針金と折り紙と風と(その2)

taamori1229.hatenablog.com という問題の1次元の場合(針金)の証明である。まず問題を数学的にモデル化する。針金上の点を0~1の実数に対応させる。 針金上の任意の点Aに対応する折り曲げた針金上の点を点Bとする。さらに点Bから最初の針金におろした垂…

針金と折り紙と風と

同じ長さの針金を2本用意する。 一方を自由な形に折り曲げる。 切断してはいないがこの写真のように重なりがあっても構わない。 一つの端(写真では赤色)から同じ速度で点が移動するとする。二本の針金は同じ長さなので2つの点は同時にもう一方の端に到着…

シラーの詩、のようなもの

みなとみらい線、みなとみらい駅からクイーンズスクエアに向かう長い長いエスカレータに乗るとこの巨大な黒い壁が見える。 これはれっきとした芸術作品でタイトルは"The Boundaries of the Limitless"。美術家のジョセフ・コスースという人の1997年の作品だ…

駄菓子屋紀行(第5回)~ブリキ製のポンポン丸~

近所の百貨店で駄菓子屋と駄玩具の催しがあり、懐かしい『ポンポン丸』を買ってきました。ロウソクの炎で走る小さなブリキ製のタグボートです。ブリキの質感が素敵です。 船尾の底についている二本の管に前もってストローで水を注入し、タンクに水をためてお…

駄菓子屋紀行(第1回)~序章~

カルト的漫画家つげ義春氏によると『道に迷いやすい人がうらやましい(貧困旅行記)』のだそうです。 僕も自慢するわけではないのですが、滅多なことでは道に迷うことはありません。でも旅先でこんなことを体験することがあります。見知らぬ街に降り立ち、と…

駄菓子屋紀行(第2回)~川越・駄菓子屋横丁~

昨年の夏、僕は、川越市の駄菓子屋横丁を訪れました。今にして思えば、このふとした気まぐれの思い付きが遥かなる駄菓子屋文化探求の一歩となったわけです。東部東上線の特急に揺られ、池袋から約30分で、川越駅です。 僕をいきなり待っていたのは「ベンチ…

駄菓子屋紀行(第3回)~名古屋編~

来りゃーせ。今日は、名古屋、西区に来ています。街角から懐かしい甘酸っぱい香りが。ヨーグルだ!すぐにピンときました。そうです。ここは日本有数の駄菓子工場街、問屋街なのです。名古屋城築城の折、石運びの人夫さんに菓子を売ったことに端を発していま…

駄菓子屋紀行(第4回)~駄菓子vs純良菓子~

今回は、駄菓子と純良菓子の見分け方について教えましょう。複雑化する一方の現代社会においては、駄菓子の顔を装いながらその仮面の下は純良菓子、という悪質な菓子が横行しています。このような子供だましは見逃すことはできません。その典型的な例として…

幻灯会の夕べ

小学生の頃、お盆の時期になると町内会主催で幻灯会と呼ばれるものが催されていた。それは町外れの公園の花壇の上にスクリーンを設置して行う映画鑑賞会のようなものだ。娯楽の少なかった時代なので町中から大人も子供もうちわを片手にみんな集まってきた。 …