★Beat Angels

サル・パラダイスよ!誰もいないときは、窓から入れ。 レミ・ボンクール

水戸のハイボール師匠

仕事で常陸多賀を訪れました。首都圏から約2時間、体感で3℃ほど寒い感じです。

 

改札が一つしかない小さな駅。駅前も閑散としていました。

昼食の店を探してこれを見つけました。

 

なかなか年季が入っていて気に入りました。昭和感、というよりも昭和臭が漂う店内。

 

 

まだお昼には早いので客は私一人。本日のおすすめ、焼魚定食を注文。魚はサバとホッケです。ホッケは𩸽と漢字で書かれていました。ホッケは色も地味で決して美しいとは言えない魚ですが、なぜ魚へんに花と書くのか店員のおばさんに聞いてみるとホッケが若いころは体がきれいな青色をしていてそれが群れで泳ぐと海に花が咲いたようにみえるかららしいです。

 

これで780円。首都圏に比べれば少し割安です。

 

本当はその隣のこの店が気になりました。半分崩壊していますね。居酒屋なのでしょう、まだ開店していてません。ショーケースのようなものも木で看板で覆っています。何があるのか興味深い。次回は夜来て確かめてみようと思いました。

さて、多賀での用事を済ませて水戸で途中下車しました。こちらはさすが県庁所在地、週末の夜なのでにぎやかです。お客さんに勧められた店にいきましたが店先のメニューを見ると納豆料理が中心。水戸と言えばそうですよね。納豆はご飯のおかずでは好きなのですが、どうも料理となると苦手なので、その隣のビルにあったやや納豆色の薄い大衆居酒屋へ。

  

窓からのぞく子供の心霊写真が気になりました。店の名「志音」にも「ひぐらしのなく頃に」が入っていることもあるし。でも入ってみると店内は明るかったです。

 

ハイボールと大洗の刺身の盛り合わせを注文。鮮度、味、ボリュームすべてさすがです。喫煙所に入ると、ハイボール師匠のイミフな写真。

 

翌日、水戸の幡宮のお祭りがあるらしく、それに参加する人たちが景気づけに集まっていて店内はその話題で持ちきりでした。その人の輪の中にハイボール師匠を発見しました。店内テレビで八幡宮の由来を説明していました。すると突然、師匠が、

「うーん、違うね!」

と大きな声で言うと自説を説明しはじめました。他の人たちもテレビを忘れて師匠の解説に熱心に耳をかたむけています。ここではどんな権威のある人よりも師匠の方を信頼しているのだとわかりました。店内は和気あいあい、どこかで聞いたことのあるイントネーションがつかの間の郷愁を誘いました。

最後に、神栖のメンチをいただいた後で都内への帰路につきました。

 

茨城は肉もおいしいそうです。「牛、豚、鶏、なんでも来いだ!」(師匠)だそうです。