★Beat Angels

サル・パラダイスよ!誰もいないときは、窓から入れ。 レミ・ボンクール

ギターチューナー最終進化形

ギターの弦を調律するためのチューナーであるが、最近購入した最新型のタイプがこれである。

 

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アコースティックギター専用。ホールを利用して固定する。もう少し拡大すると、

 

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この1から6の赤色ランプは弦を鳴らすと自動的に識別してどの弦かを表示する。写真は第5弦を鳴らしたとき。緑色ランプは音程がぴったりであるという意味で、左右の▶の黄色ランプは音程が高すぎ、低すぎを示す。写真はちょっと低すぎなのでちょっと音程を上げなさい、を示している。肝心のチューニング精度は申し分なし、本体はホールの中に隠れて演奏ときも邪魔にならない。そして電池式で軽量である。値段も1,200円程度と手ごろ。

 

これまでのチューナーと言えば、

 

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という机に置くタイプとか、もう少し小さいものでは、

 

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ヘッドに装着するタイプなどであったがいずれにしても、使い終わったら取り外す必要があった。今回の最新鋭機はつけたままでもギータケースに収納可能である。

これ以外の形、これ以外の大きさはありえない、もう進化する余地のない究極のギターチューナーであると思う。改良の余地があるとしたらあとは太陽電池動作にするくらいである。

 

天使じゃないわ

 

赤い車のホロをはずして
飛ばすハイウェイ星の降る夜ね
胸のピアノをかき鳴らして
風の五線紙に愛をつづるの

いつまでたっても優しすぎるあなた
時にはちょっと乱れてもいいのよ
こんな夜は

大人じゃない子供じゃない微妙な年ごろね
泣きたいほどあなたが好き
もう微笑むだけの天使じゃないわ

海沿いの道、車をとめて
月の浜辺裸足で歩くの
だめね一人ではしゃぐわたし
あなた目を細め遠くで見てる

愛してるってきいても笑うだけ
あなたにとってまだまだ子供なの
しゃくだけれど

大人じゃない子供じゃない微妙な年ごろね
愛されたい確かめたい
あなたの恋人とよばれてみたい
痛いくらい抱きしめてよ
もうかわいいだけの天使じゃないわ

 


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アクアリウムの午後

 

透明なガラスの上に
描く夏の日
水色の絵の具で染めた
雨の水曜日

光の泡と戯れ
魚たちが躍る
胸にしまいきれない
言葉たちのように


夏の余熱を残す本の
ページをめくって
あてもなく思い出をたどる
雨の水曜日
時間も忘れて
忘れて

 

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『サージェント・ペパーズ(50周年記念版)』

 発売から50周年を記念して発売。この伝説的なアルバムで各パートの音をクリアに再現したリミックス版。前面にできるべき音がきちんと前面に出て、ちょっとしたギターの指使いとかが鮮明に聞き取れて聞くたびに新しい発見がある。

 

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 このアルバムはもともとコンサート仕立てであった。きちんとオープニング、エンディング、アンコールが用意されている。アルバムタイトル曲のエンディングのリプライズ版で「申し訳ないけど、そろそろ終わりの時間だ」と歌うところがあるが、そこで観客から落胆のため息が漏れるところなどもちゃんと聞きとれた。オリジナルでも同じ趣向だったのだがあまり効果が出ていなかった演出もきちんとクローズアップされている。

 

 そして、これを機会にジオラマも作ってみた。

 

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 製作時間は約3時間であった。

 

 

『弾丸特急ジェット・バス』

 最近、こんなニュースが流れた。

 

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 車輪の部分を写真でみたがどうみてもカーブが曲がりきれる構造をしていない。技術的・原理的な課題も山積な上に、大掛かりな詐欺の疑いも浮上している。今後の展開が楽しみではあるが、この発想の原点は実はこの映画にあるのではないかと思う。

 

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 邦題は『弾丸特急ジェット・バス』。1976年のアメリカ映画である。当時、流行していたパニック映画へのオマージュともいえるコメディである。随所に名シーンがちりばめられている。ストーリーらしいストーリーはなく、ドタバタもの。そこに語るべきものはないのでここではバスそのものを中心に紹介する。

 

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 バスの登場シーン。BGMは『2001年宇宙の旅』と同じく『ツァラトゥストラかく語りき』。 

  

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 ニューヨークでの出発シーン。実際に公道を走り去っていく。

 

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 目的地はデンバー。ノンストップ。時速150kmを超える速度でひたすら突っ走る。

 

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 風圧で割れる窓ガラス。沿道に住む住民にとってはいい迷惑である。

 

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 動力は原子力

  

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 不測の事故対策も万全である。向かって奥右の女性がこのバスの設計者キティ。

  

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 自動洗浄装置。

 

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 ディナールーム。

  

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 ボーリング場。

  

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 室内プール。

  

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 ピアノ生演奏付きのバー。 

  

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 最後はデンバーまで40kmというところで定番ともいえる崖っぷちシーン。微妙なバランスでシーソーのように揺れる。

  

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 主人公の活躍で生還。喜び勇んでデンバーに向かう。峠を下るシーンでバスは前後二つに分断。このままエンドロールが流れる。さっぱり意味が分からない。

 今回のニュースをみて懐かしくなりこの映画をもう一度、観なおしてみた。当時高校生だった私はとある女の子とこの映画を見に行った。この映画は私が選んだのだが、この映画の後、彼女とは気まずくなり高校卒業を折に別れた。その後、彼女は映画の評論のような仕事をして雑誌のコラムに古い映画の紹介のような記事を書いていた。私は未練たらしく時々それを読んでいたのだが、ある回でこの映画も取り上げられて、散々にこけ下されているのを読んで悲しくなったことを思い出した。

『シン・ゴジラ』

 煎じ詰めるとゴジラという前例のない巨大正体不明の現象に対して、会議、ペーパーワーク、そしてお家芸の根回しで果敢に立ち向かう日本政府と関係官庁の姿を描いた力作。ヤシマ作戦を彷彿とさせるなかなかの出来栄えであったと思う。


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 数限りない感想がすでに書かれていると思うので、ここでは一つだけ。

 ゴジラの1回目の上陸に際して、首都圏の鉄道各線の中で破壊されたのは京浜急行だけであった。北品川駅に停車中の各駅停車の車両はゴジラによって軽々と蹴飛ばされ無残にも道路上に投げ出されて横転した。翌日、京急線は当然全線で不通、他の路線は正常運転であり、大きな混乱は生じなかった。

 なぜ、京急線だけがここまで執拗かつ残虐に狙われたか、私は理由はこれではないかと踏んでいる。ショーの開催日は'16.7.31。大胆にも映画公開日('16.7.29)とほぼ合わせて催された企画である。

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 ゴジラはどういうわけか、これをけしからん、と思ったのではないか。ちなみにこのショーは54年ぶりというからゴジラの出現時期とも符合する。

 映画のエンドロールの「終」の字は、おなじみの、
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 である。これはキングコング対ゴジラのそれであり、1962年の作品なので、まさに54年前のものである。 

愛と希望の街

大島渚監督の映画『愛と希望の街』。今から約50年前の作品である。

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 工場の屋根は昔ながらの3角形をしている。平屋建てで採光性に優れた当時の工場の主流の構造であった。高度成長期の象徴ともいえるアイコンである。

 

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 このモデルとなった工場は映画の中では川崎工場と書かれているが、実際は今も横浜にあるとある会社の工場である。

 

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 3角形屋根の工場はすでに取り壊されて近代的なビルに変わっている。

 

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 だが、こちらの工場も間もなく閉鎖されると聞いた。残念である。近くには川が流れ、雨季ともなれば時折氾濫して大きな被害が出たらしい。

 

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記念に思い出写真風のコラージュを。

    

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