1982-09-23 潮の故郷 ★東京逍遥純情詩集 かもめたちは飛び去った若者たちも消え去った風化した貝殻たちはほっとため息をついて潮鳴りをきくそしてまつりが近づいてくる潮のふるさとに少し悲しげな太鼓が響き忘れてしまった思い出のように老いた歌声が流れる・・・わしにも逢いたい人がいる・・・潮のふるさとにあしたは誰が帰るのだろう名もない磯にまた一つ静けさだけが打ち上げられる <八丈島> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より