先日の土曜日に会社のゴルフ大会が千葉県で行われたのだが、地図を見ていたらその近くにかねてから訪れてみたかった町の名前を見つけた。そのゴルフ場からさほど遠くない。翌日が日曜日でもあったので、ゴルフ終了後、一人で行ってみることにした。それは大多喜町、そして老舗の大屋旅館である。
これが大屋旅館。江戸自体の建造物だそうだ。この旅館は、
つげ義春の『リアリズムの宿』という作品できれいな商人宿として紹介されている。格子戸をガラガラと開けてみると、
まさに江戸の頃の店先の作り。渡世人ならば、ここで挨拶をすることになる。
そしてこの眺めは、まさに・・・
同『リアリズムの宿』で描かれていた場所。つげ氏がこの作品を書いたのは50年前のこと。それからほとんど変わっていないということだ。私がこの作品を最初に見たときに左端にある斜めに置かれた扉のようなものは何だろうと考えていたが、今回ここまで来て分かった。2階に上がる階段であった。(向こう側に回ると段がある)
大多喜は城下町。駅前の街道沿いには、昔ながらの木造の家が立ち並んでいて往時を思い起こさせる。
ちなみに最後の写真は寿司屋である。