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★Beat Angels

君がすべきことはただ一つ、ニューヨークへ行くことだ -ジャック・ケルアック

宇宙の赤道

 こんな夢を見た。

 彼女と宇宙を旅している。宇宙は広大で星が埋め尽くしていて美しい。宇宙船ではなくどこということなく歩いている。僕には隣に一緒に歩く彼女しか目に入らないのであまり不思議に思わない。彼女の顔を覗き込むが、楽しそうなのでちょっと安心する。遠くかなたに赤い帯が見え始める。

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 しばらく歩いていると看板を抱えて立っている男がいる。看板には「Equator(赤道)」と書かれている。僕たちは男に話しかける。

 -この赤い帯はなに?
 ー宇宙の赤道だよ。

と答える男。

 -君は何をしているの?
 -俺は赤道の番人さ。ここで立っているだけ。

そうか帯のように見えたのは平面なのか、と納得する。

 -こちら側が北半球、こちら側が南半球。どちらでも好きな方を行くがいい。
 -赤道ってやっぱり赤いんだね。

 彼女が言う。

 僕はとある実験をしてみようと思いつく。僕はポケットからスーパーのレシートを取りだして、ちょっとしたこよりを作る。それを北半球側で落としてみる。こよりは右回転をしながら、落下した。こんどは南半球でやってみる。今度は左回転をして落下した。僕はその現象を彼女に説明しようとする。コリオリっていうんだよ。あまり論理的な説明ができないので彼女にみやぶられそうで心配になるが彼女はうれしそうに笑って聞いているのですこし安心する。