ある朝、イーサン・ハントは長官に呼ばれた。
-おはよう、イーサン。今回の君のミッションだが、この基地から敵の島まで飛行機で飛んでもらいたい。そして囚われの身となった者を救出して基地まで戻ってきてほしい。
-それだけ?簡単そうに思えるが。
-一つ、問題がある。飛行機の燃料だが満タンにしても敵の島までたどり着くのが精一杯なのだ。
-十分すぎるほど大きい問題だな。じゃあ、帰りの燃料は敵地で補給しろと?
-いや、それは不可能だ。ただ一つ可能性があるのは我々は同じタイプの飛行機は何機も十分にもっているということ、そして、空中で飛行機から飛行機へ給油することが可能なことだ。
-分かった。私の飛行機ともう1機で飛んでいって半分まで行ったところで1機は残った半分の燃料を私の飛行機に給油すれば島からの戻りの半分の燃料は確保できる。戻りの途中にももう1機を飛ばしてもらって中間地点でまた半分を給油すれば基地まで戻ってこれる。
-いや、それは私も考えた。それだと救援の飛行機は君の飛行機に給油した時点で燃料がなくなり墜落してしまう。他の犠牲者は出すことは許されない。
-じゃあ、どうしろと。
-イーサン、それをなんとかするのが君のミッションなのだ。
イーサンは椅子に座ったまましばらく思案してたが、やがてにやりと笑って立ち上がった。
-じゃあ、長官。私の乗る飛行機の他に2機を貸してくれ。なんとかする。
さて、イーサンはどうやって犠牲者を出すことなく捕虜を奪還しようとしているのか?