1983-07-08 川のようにさよならを ★東京逍遥純情詩集 二人歩きにくたびれたから一人歩きに切りかえた少し歳をとったけどお互いまだ捨てたものじゃない玉川上水みたいなものさ季節によっては若々しいよ 二人しゃべりにくたびれたから一人しゃべりに切りかえた風を相手に泣き言を水を相手に思い出を玉川上水みたいなものさ樹樹が染まればきらりと光る 川のようにさよならしようだまって別れに流されて言葉なんて用意しないで橋から見送るだけでいい <玉川上水・立川市> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より