1979-06-14 風がうまい ★東京逍遥純情詩集 今日は木の実のような少年に会いそうな気がする人のいないせせらぎで木の実は一人で遊んでいるな渓谷の大きな岩にまたがりやめていた煙草を思いっきり吸ってみようかなそれとも岩陰で少年みたいに小便をして口笛を吹いてみようかな心が軽いのだ人生の荷物は清流の淵において煙草のことも忘れるくらい風がうまい <秋川渓谷> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より