1984-06-14 青春晩鐘 ★東京逍遥純情詩集 通り過ぎて振り返ればその季節の短さに人は黄金色の枯葉をみるだろう青春とは振り返って気がつく夕映えの晩鐘なのかもしれない懐かしい学生街の懐かしい古本屋の妙に暖かい活字たちよ君たちのページの中にはいつも黄金色の枯葉がはさまっているそして君たちの行間からはいつも寂しい晩鐘が聞こえるあの貧しい学生達をなぐさめ素朴な学生気質を育んだ遠い遠い晩鐘が聞こえる <ニコライ堂・御茶ノ水> 『東京逍遙純情詩集('80~'85)』より