この秋、故郷の福島に帰る機会があった。JR福島駅の西口にあるビルの展望ラウンジからの眺望である。まず西を望むと吾妻連峰。一番高い山が吾妻小富士と呼ばれている。
窓ガラスには解説付きのイラストが描かれている。
そして北を望むと、信夫山が一望できる。標高280m程度の可愛らしい山である。市民にとってはマスコット的な存在である。
東北新幹線の線路が北に延びて仙台に向かう。左に分かれていくのが山形新幹線で、米沢・山形に向かっている。東北新幹線の信夫山のトンネルのちょうど真上が烏が崎と呼ばれる頂上地点。2年ほど前にここに上って逆側から撮影した写真がこれである。
今回、あらためて故郷の山の秋を眺めたが、これほど紅葉が美しいことが意外であった。
よくよく考えてみるとこの秋の紅葉の頃にこの町にいるのは、高校生時代以来のことかもしれないことに気が付いた。
吾妻連峰の写真を拡大してみる。
この中腹に高湯温泉という名湯がある。実はその日、友人たちと宿泊して予定だったのだが急な用事で行けなくなった。皮肉なことにこうして下界から温泉のあたりを見上げることになったのである。
その後、そこを訪れた友人からお土産が届けられた。
次回はぜひ参加してほしいとのこと。来年の今頃には急用もきっと落ち着いていて一緒に行けるだろう、と返事をした。