先生:次の問題はこれだ。2本の2次関数、つまり放物線の2つの交点を通る直線の方程式を求める、という問題だ。
先生:まず、2つの交点の座標を求めて、その2点を通る直線を求めればいい。ではA君、やってみてくれ。
生徒A:はい。まず、2つの放物線の方程式を並べます。
先生:うん、そうだね。
生徒A:式①を式②に代入して、xの2乗の項を消去します。そうすると、
生徒A:こうなります。
先生:うん、その調子だ。
生徒A:・・・あれ、終わりましたけど。
先生:え?まだ交点の座標が求められてないだろう?途中で投げ出しちゃだめだ。
生徒A:でも、あの・・・
先生:仕方がないな、他に分かる人いるか?じゃあ、B君にお願いする。
生徒B:はい、式③を式①に代入してyを消去します。
先生:うん、その通りだ。
生徒B:これを計算していきます。
生徒B:これでxが求められました。これに対応するyを計算すると、2つの交点は次のようになります。
先生:うん、そうだね。
生徒B:あとはこの2つの点を通る直線の方程式を公式を使って求めます。この直線の傾きは1ですので、求める直線の方程式は、
生徒B:となります。
先生:はい、正解。途中でルートが登場したが結果はきれいな形になったね。さて、A君、分かったかな?
生徒A:はい、あの・・・
先生:それでは君にもう一度チャンスをあげよう。次の問題をやってみて。
先生:今度は円の場合だ。やりかたは同じだからきっとできるだろう。
生徒A:はい。同じく方程式を並べます。
生徒A:式①、②の辺々を引きます。
生徒A:以上です。
先生:あれ、また、途中までじゃないか。進歩がないな。交点を求めないと直線の方程式は得られないだろう? じゃあC君、続きをお願い。
生徒C:はい、式③を式①に代入して、yを消去します。
生徒C:こうして、交点のx座標が求められたので、これに対応するyを求めると、2つの交点は、次のようになります。
生徒C:この2点を通る直線の方程式は、傾きがー1なので、
生徒C:これから、
生徒C:という直線の方程式が求められます。
先生:うん、これも正解だ。よくできたね。A君、これでもう理解できたかな?
生徒A:はい・・・