2000-09-17 工場夜景 詩集 冬の冷たい夜風が吹き抜ける荒涼とした湾岸コンビナートに、ひっそりと寄り添う様な無数のともし火。 これらのともし火が優しく温かく、そして何よりも美しいと感じるのは、これらが決して着飾るためとかみせびらかすとかそういう類のものではなく、あくまでそこで働く人たちに向けられたものだからだ。もしも人間に真実の美しさというものがあるとするならば、それはきっとこういう形をしているに違いない。