夜明け前、まだ暗い中をシャーロック・ホームズの『赤毛組合』の舞台となったロンドンのフリート街を散策してみた。
堂々たる建物。ロンドンの古い建物には地下室がついている。
そして、地面の高さに鉄格子がはめられている。
まだ朝には時間があるのに窓から明かりが漏れている。何か秘密の相談でもしているようでもある。『赤毛組合』でホームズは舗道の敷石をステッキでたたいてみて秘密のトンネルが掘られているその進み具合を見抜いたのである。でもこの構造を見た時に心のどこかでひっかかるものがあった。やがてその正体がわかった。それは、もしも通りに石ころが落ちていてそれを蹴飛ばしてこの窓に飛び込んだら、この地下室の窓ガラスは簡単に割れてしまう、という不安感であった。石ころとまでは言わなくても窓を開けていたら通行人の立てる埃が入ってくるだろうし、猫だってがすぐに進入してくるであろう。
夜が明けてから、ホームズの探偵事務所があったベイカー街を訪れた。
そして地下鉄ベイカー街駅前にはホームズの銅像。
そしてホームズ博物館。地下鉄のベイカー街駅から徒歩で3分くらい。入り口では警官が入場券をチェックしているのが味わい深い。