数々のミステリー大賞を総なめにした2014年の文句なしの最高傑作ミステリー。
Amazon.co.jp: その女アレックス (文春文庫): ピエール ルメートル, 橘 明美: 本
一見ありがちなイントロから始まり、あらゆる予想、期待を裏切る結末とこれまで味わったことのない読後感。哀切、爽快、絶望・・・おそらくこの読後感を表現する適切な日本語が存在しないのでは、と疑っている。私はこの本を昨年末に読み始めたのだが、完読できずに年を越してしまったことが悔やまれる。この不思議な気分のまま今年もミステリーを読まなくてはいけないからだ。そして、この作品を超えるようなものは早々あらわれないこともすでに分かっているからだ。