■ 雪ウサギおぼろ霞みて、ひと逝けり 誰よりも春の到来を待ち望んでいた人。 ■ 風花のひとひら溶けり頬の上 風の中を音もなく舞う雪。肩に残るあまりに淡い最期のぬくもり。 ■ ピアニカの列、交差せり母の列 火葬場に向かう葬列が、故人の生まれた町を通り抜…
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