1979-12-31 四季のソネット ★東京逍遥純情詩集 春・・・草いきれを手渡すとそれを受けとる人がいた街はずれの優しい息吹だ夏・・・かしましい蝉の合唱少年時代の汗がしたたり街がまた遠ざかる秋・・・ぽつりぽつり落ち葉の会話別れ話に葉を咲かせて街のあかりも落ち葉色冬・・・風がやって来て停まりあたりが急に寒くなるひとりぼっちの冬だから誰かが手招きするようだ <等々力渓谷・世田谷> 『東京逍遥純情詩集』より