★Beat Angels

サル・パラダイスよ!誰もいないときは、窓から入れ。 レミ・ボンクール

とある会社のスタッフが、

悪いことをしたとは思っていないが仮にそうだったとしてもすでに30年前のことになるので時効であろう。

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当時都内の大学に入学した私はアパートで一人暮らしを始めたのだが、入居してすぐにある会社のスタッフを名乗る人が突然やってきた。そして、テレビはあるか?と聞いてきた。ない、と答えると彼は部屋をなめまわすように覗き込んだあと、すごすごと帰っていった。

私はその一週間後に近所の電気屋さんでテレビを購入した(当時、大型量販店はまだ存在していなかった)。その人の来訪とは関係なく、もともと購入を予定していたのである。そしてそれから大学を卒業してアパートを引き払うまでの4年間、この会社のスタッフは私の部屋を訪れることはなかった。よって受信契約もできないままとなってしまった。

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さて、卒業のころ、アパートの解約で大家にあいさつにいくと、最後に一杯やろうという話になった。大家は福岡の出身であった。二人で駅前の沖縄料理屋に出かけて泡盛で乾杯した。私はそこで聞いてみた。

 

-アパートに入居したとたんスタッフが部屋にやってきけど、大家さんが連絡したんでしょ?
-そうだよ。そういう規則だからね。
-それと電気屋さんもテレビを買った人がいるとスタッフに連絡するみたいだね。
-それも規則だと聞いたよ。テレビ買ってからまた来たんじゃないの?
-いいえ。電気屋は配達するといったけど自分で持ち帰ったし。また住所と名前も聞かれたけど教えなかったからね。


最後にスタッフのみなさんに助言なのだが、もしも引っ越してきたばかりという人がいたとしても、はやる気持ちを少しだけ押さえてしばらくは泳がせてみる、というのが有効かもしれない。