伊豆高原の一角で秘密の基地が建設されているという噂を耳にしてやってきた。
後編である。
つげ義春風の標識に従って。
迷路はどこまでも続く。
なぜここまでに論評を拒絶するのか。
撮ってきた写真を整理しているとどこが上なのか不明、あるいはどれでもいい、というのが多い。超無重力空間と言えよう。
突然、研究所の看板が。
ここが研究室か。
笑わせたいのか、驚かせたいのか、怖がらせたいのか、教えたいのか。
どれでもないような気がする。
突然の聖徳太子像。大きさは世界最大とのこと。追随者は誰もいないだろう。
そして金剛力士像。
ティワナク遺跡の石像。勿論、レプリカ。
モアイ像が聖徳太子を見下ろしていた。
また、新しい研究所が。
民俗学研究か。ここは案外まともかもしれない。
よく見るとそうでもなくやはり壊れている。
ここが迷宮への入り口。ここ全体は元熱帯植物園を改造したもの。
135号線から見える看板。ほぼ崩壊状態。
ステージの上で旗を振っているのは、セーラちゃん。恐らくこの秘密基地を企画・建設した張本人。正体は不明。
カメラを向けるとポーズ。話をしてみるといたってまじめに取り組むおじさん。決してブレていない。
帰りの電車。
伊豆伊東の海の青さがその日見た一連の悪夢を洗い流してくれるような気がした。