オバケのQ太郎のハカセはめでたく最優秀ハカセ大賞を受賞した。
実はオバケのQ太郎には正太、よっちゃんそして他の友達が成人したあと(推定では20年後)の後日談がある。題して『劇画・オバQ』。
これが成人後の正太とハカセ。
その町へQ太郎がふらりとやってきたことで当時の友達が集まることになった。当然、みな成人なので酒を酌み交わすことになる。
左から、キザ、よっちゃん、正太、Q太郎、ハカセ、ゴジラ。
みんなサラリーマンになったり家業を継いだりしている立派な社会人だ。昔話をしているうちにまた子供のころのようにもう一度楽しく冒険してみたい、ということになる。酒の力を借りてテンションはあがり、ハカセが始めようとしている新しい事業にみんなで参加することが全会一致で決まる。
翌日の朝、何もなかったかのようにみんなはいつもの日常に戻っていく。そして居場所を失ったQ太郎は一人で再び旅に出るのだった。もうみんな子供じゃないね、と言い残して。
この話で妙にリアリティを感じたのは、子供時代にまるで恋人同士の設定だったはずの正太とよっちゃんが結婚していなかったことである。正太は恐らくもう少し若い女性と結婚していた。そして間もなく初めての子供が生まれる。よっちゃんはといえばすでに二人の子のお母さんであった。
この後日談、読まなければよかったと後悔している。