連休を利用してウルトラな街である小田急線沿線の祖師ケ谷大蔵を訪れた。新宿から電車で20分ほどの世田谷区の閑静な住宅街である。
ウルトラな街は自称である。
どのあたりがウルトラなのかを報告する。まず、駅構内の柱には全兄弟の肖像写真が飾られている。すべて本人のサイン付きである。サイン?
北口の駅前広場には、
ウルトラマンの像が立っている。ちょうど交番の前である。次に駅周辺の案内板がどうなっているかというと、
スぺシウム光線でライトアップされている。商店街は駅を起点に南北の2方向に延びていてウルトラマン商店街と呼ばれている。駅の北側がウルトラセブン、南側がウルトラマンの管轄である。管轄というのは何かというと、北側商店街の街灯は、
すべてこれに統一されている。これの頭部を拡大すると、
ウルトラセブンをモチーフにした造形。そして南側商店街の街灯は、
こちらはウルトラマンのデザインである。
つまりウルトラマン達に照らされて警備されている、ということである。南北の街灯の柱の部分を比べてみると柱の部分もきちんとスーツの色合いにデザインされていることが分かる。ウルトラマン街灯の方には、
ちょうど目の高さにカラータイマーが設置されている。いったいこれの目的はなんだろうか。監視カメラか、警報機か。監視カメラということだとHAL9000を彷彿とさせる。
駅から南に600mほど歩いたところに商店街の入り口があるのだが、そこには、
アーチがかけられている。商店街からも外れていて駅からも遠すぎる。
飛んでいるのはウルトラマン、但しスーツをよく見ると帰ってきたウルトラマンである。背中にとぐろを巻いている配電線が少し残念。
最後に駅前に戻り、北口の交番の建物もじっくりと眺めてみると、
交番の2階部のデザインはウルトラマンの目の形のようである。なかなか洒落が聞いている。
大事なことの説明が最後になってしまったが、かつて円谷プロダクションの本社が砧7丁目に、また円谷英二氏の自宅が祖師谷3丁目(ウルトラマン商店街内)にあったことでこの街はウルトラマンにたいへんゆかりの深い街なのである。
結論としてはこの商店街は昼夜を問わずウルトラマン達に警備されている安全・安心な街である、ということである。しかし、その真価は夜暗くなってからでないとよく分からない。時計を見ると午後2時、残念だが夕暮れ時まで待つことはできないのでこのあたりでお暇させていただいた。