福島駅から福島交通飯坂線の2両編成の電車に揺られること23分。終点の飯坂温泉駅に到着。
芭蕉の像と石碑が迎えてくれる。後方に見える橋が十綱橋。下を流れるのは摺上川。
少し上流の新十綱橋からみた十綱橋。摺上川は温泉を含んだ独特の色合いである。
波来湯公園からの眺め。波来湯は「はこゆ」と読む。
今日は金曜日、そして昼下がり。旅人を一人も見かけない。
さらに上流に向かう。山形県との県境まで続いている。
目的地の一つ。鯖湖湯という銭湯。200円で入れる。
これが飯坂温泉発祥の地であり、あの芭蕉も奥の細道の旅の中でこの湯を楽しんだという記録が残っている。
飯坂温泉で一番の老舗の「なかむら屋旅館」を訪れ、のんびりと湯につかり部屋でくつろいだ。
飯坂はその名のとおり、起伏に富んで坂も多い。但し芭蕉の時代は飯塚(いいづか)と呼ばれていて奥の細道にもその名前で登場する。
近所の食堂で見つけた飯坂のマップ。なかなか情緒があるので由緒正しい歴史のあるものかと思ったがよく見ると「ローソン飯坂店」などもしっかり書かれている現代版であった。
道を歩くと、ふと三味線店があったりするのがいい。
今回は宿泊が目的でなかったので早々に立ち去った。週末の夜に訪れて出湯の街の湯けむりをのんびりと堪能してみたいと思う。