「マーブル」と聞いて思い出すのは何か。
ある人は「マーブル・チョコレート」であろう。そしてそのCMに出演していた上原ゆかり、かもしれない。
だが、マルカワの「マーブル・フーセン・ガム」と答える人は多くないと思う。これはまぎれもない駄菓子、そして「マーブル・チョコレート」は純良菓子に分類されるだろう。
「オレンジ」は昔は「オレンヂ」と書かれていた。昔は箱に4粒が定番であったが、今は6粒になっている。
最近では少なくなったが、60年代のポップス曲を流してくれる店には必ずと言っていいほど、カラフルなマーブルのガムの入った自動販売機が置かれていた。場所はカウンターのそばが定番であった。赤、オレンジ、ピンクなど毒々しい色合いと糖衣をかみ砕く感触、そして口の中に広がる何とも言えない甘味。
コニー・フランシスの「カラーに口紅」、ニール・セダカの「恋の日記」は1959年(昭和34年)の大ヒットポップスだったが、実はこの「オレンヂ・マーブル・ガム」も同じ年に世に出た。ときに、一つ5円であった。