1982-07-14 海の子 ★東京逍遥純情詩集 水平線をみてしまったらだれもが海の子になる海の子は大切な無数の思い出たちを渚に捨て始める夕陽が水平線に沈むのを見ると捨てるということが少しも哀しくないことに気づき明日という日が必ずくるように思えてくる海の子は心がひろびろとしてきてもそのことに気づくことなくいつまでも水平線を見ている <新島・東京都> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より