屋上遊園地

　先日、仕事で名古屋を訪れたのだが、夜、栄町界隈を歩いていると不思議な光景に出会った。　

　

　交差点に観覧車が突然出現したのだ。ここは栄の繁華街、夜でも車の交通量は多い場所である。もちろん、これは地元の方にとっては見慣れた風景だろうし、観光名所にもなっているようであるが、私の目にはこれがとても新鮮に映ったとともに、とある懐かしさも覚えた。その正体が何なのかずっと考えていたのだがやっとわかった。

　それは幼い頃に行ったデパートなどの屋上遊園地だ。

　

　幼稚園の遠足で駅前のデパートのそれに行った。できたばかりの頃だったと思う。決して広くはなく設備もさびしいものだったに違いないが、母と友達と楽しくすごした雰囲気を思い出した。最近は見かけないのでおそらく高度成長期とともに姿を消したのであろう。