1985-08-22 別れから明日へ ★東京逍遥純情詩集 冬から春へあるいた径を夏から秋へあるいた径を君はもう忘れてしまったか色だけ変えるけやきの並木は追憶を塗りかえはしないのに秋のかげろうのように足早に通り過ぎた人はとても悲しそうにみえたけれどあれは君ではなかったかスカートの裾に枯葉が一枚愛から別れへあるいた径を別れから明日へあるいた径を君はもう忘れてしまったかけやき並木の数を数えて私たちの追憶の径だといった君はいまはどこをあるいているのか <成蹊大学・武蔵野市> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より