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君がすべきことはただ一つ、ニューヨークへ行くことだ -ジャック・ケルアック

プロビデンス探訪記(第5回)

 ジョン・ヘイ図書館は、ラヴクラフトの蔵書では世界一と言われている。今回、日本で出版されているラヴクラフト全集を持参して、そこに進呈するつもりだった。しかし、残念ながら休館日だった。土曜日だからか、ブラウン大学の卒業式だったからかは不明である。
 隣のこの図書館で調べたかったのは、プロビデンスの地方紙で、1911年の5月11日に彗星と思われる空を飛ぶ物体がマサチューセッツで観測されている。それがここプロビデンスでも見えたはずで、ラヴクラフトもそれを見たのだと確信していたからだ。「眠りの壁の彼方」を書き上げたと見ている。 

 

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 ジョン・ヘイ図書館は閉館ではあったが、隣の小さな一角にラヴクラフトの記念碑がある。結論的に、プロビデンスの街の中でラヴクラフトの名前が残っているのはここだけである。碑文には、 

"I never can be tied to raw new things, For I first saw the light in an old town, Where from my window huddled roofs sloped down To a Quiant harbor rich with visioning. Streets with carved doorways where the sunsets beams Flooded old fanlights and small window-panes, And Georgian steeps topped with gilded vanes – These are the sights that shaped my childhood dreams."
 
 とある。日付は、1990年の8月20日、ラヴクラフトの生誕100年である。寄贈主は、プロビデンス市、ブラウン大学、友人一同、となっている。この設置に当たっては市民の間で侃侃がくがくの議論があったらしい。それはある意味、健全ともいえる。