★Beat Angels

君がすべきことはただ一つ、ニューヨークへ行くことだ -ジャック・ケルアック

プロビデンス探訪記(第3回)

 空腹を覚えていた私は、仕方なくReflection Caféという店に入って、ありきたりのサンドイッチとアイスコーヒーを注文してテーブルに座った。談笑する学生の一団、片隅で新聞を読む初老の男、冗談を言い合う店員たち、それはあまりに日常すぎる光景だった。さて、これが私が夢見てやまなかったあの街なのか、不安になってきた。
 でも、めざすベネフィット街、ブラウン大学、プロスペクト街は、まだここから北へ3kmほど行ったところ。私は気を取り直して、ホテルに戻り、明日からの計画を立てることにした。
 
 
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   <プロビデンス探訪ルート図>
 
 ラヴクラフトは作品中に登場する場所に具体的な番地まで示してくれているので分かりやすい。私は、地図上にそのポイントをプロットし、ホテルを起点として最短と思われる線で結んだ。でもこちらにきて彼の眠るスワン・ポイント墓地ははるか、北西に位置することが分かったので、これは徒歩のルートとは切り離し、別にタクシーで行って見ることに決めた。