★Beat Angels

君がすべきことはただ一つ、ニューヨークへ行くことだ -ジャック・ケルアック

イデア論

人間は理想と現実の食い違いに悩む。だから理想なんてもたなければ苦しみなんて感じない。では人間が理想を持つことはすなわち苦しみを意味するのであろうか。人間は理想なしに生きることはできない。理想の追求、それへの接近が人間の生存目標である。では人生は理想への到達への一手段なのであろうか。もしそうだとすると死に至るまでに李相に到達できなかったものは人生が無駄だったことになりはしまいか。しかしそのものは無念も後悔もないであろう。理想とは形のないものである。だからそれへの実質的な到達はできないのである。ただし、到達はできないまでも接近は無限にできるわけである。理想が形のない抽象的なものなら実体しかない現実との食い違いが生じるのは当然である。それによる苦しみとはなんだろうか。人間は誰も苦しみを快とはしない。そこからの脱却を図ることが理想と現実の食い違いによる苦しみを軽減し現実を理想に近づける原動力になるのである。

『福島青春焦燥詩集('75~'80)』より