1982-09-19 藤色の娘 ★東京逍遥純情詩集 心の美しい娘ほどすぐに汚れに染まってしまい小さな汚れに傷ついてしまうだから君はこの街でうつむきがちに生きてきたのかでも君は知らないだろう朝早くにこの街が美しい藤色に刷られていることをそして大都会の匂いに混じりひっそりと藤の香りが漂っていることを優しい朝をあげよう藤の花たちが匂い立つ場所へ連れて行ってあげようすっかり藤色に染まった君を密かに愛したいから <亀戸・藤祭り・葛飾区> 『東京逍遥純情詩集('80~'85)』より