中国の友人からの贈り物を受け取った。
詩人・李白が廬山の滝を眺めながら酒を飲み、詩を書いている構図。これは「李白観瀑図」と呼ばれるお決まりのもの。日本でも江戸時代、自由奔放な李白は酒飲みの理想の姿だった。当時の居酒屋にはよくこの掛け軸が飾られていたと聞く。
◆疑是銀河落九天(まるで天の川が天の頂上から落ちてきているようだ)
大げさな、と言う人もいるが、酒飲みの空想力・想像力を侮ることなかれ。
その友人に昔、上海でこの絵を探していることを話したことがある。中国の骨董屋を回ったがなかなか見つからない、店員に尋ねても李白は古いと言われた、と。そのことをしばし忘れていたがこうして友人は探し出してくれたのだ。
さっそくこの絵を眺めながら、白酒を飲んで詩を諳んじてみたい。