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★Beat Angels

君がすべきことはただ一つ、ニューヨークへ行くことだ -ジャック・ケルアック

野毛大酒場エリアのこと

 最近、野毛の酒場エリアの居酒屋群がマイブームである。焼き鳥屋で野毛マップなるものを購入して(¥100)、訪れた店を塗り始めた。まだ全然、塗り切れていない。全店周るには一生かかるであろう。

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 野毛のことについては腰を据えないと書ききれないので、いつかゆっくりと紹介するとして、いつかここを舞台にした小説を書きたいと考えている。中身はこれから考えるのだが、既にエンディングだけは決めてある。こんな感じである。

「・・・『じゃあ、私はまだよるところがあるので、この辺でお別れしましょう。』彼はそう言って、私に背中を見せて背中で手を振りながら野毛の大通りを歩き出した。私は通りが交差するところに立って彼の背中を見送った。大通りの両側にどこまでも立ち並ぶ居酒屋とその看板、店を探して歩き回る人たち、そして店の外にはみ出したテーブルとそれを囲む客人達、それらからなる渾然としたとした原生林の中に彼が足を踏み入れて行くように私には見えた。やがて彼の背中は吸い込まれるように消えて見えなくなり、ふと我に返った私の前に野毛大通りはいつもの喧騒の中にあった。目を上げると原生林の上にはきれいな満月がのぼっていて、雨で少しだけ濡れた舗道をほのかに照らしていた。
 その日以来、誰も彼の姿を二度と見ることはなかった。彼はあの晩のあの原生林から再び出てくることはなかったのだ、と私は確信している。」

◆野毛通りものの匂いや宵の月