『黒い秘密兵器』(全8巻、福本和也原作、一峰大二画)を読んだ。
正確には読み返した、が正しい。小学生当時は野球漫画といえば勿論『巨人の星』が人気だったが、この作品も結構根強いファンが多かった。でも、秘球が次々と編み出されたり、ライバルが次と現れて消えていく点、また捕手の大船のコメディアン的なキャラクターなど、巨人の星の大河ドラマ的な重厚さに比べると「軽さ」が目立つ作品だった。なので僕も巨人の星のアンチテーゼ、パロディ的な作品にしか思っていなかった。
今回読み返して時代背景を調べてみて結構驚いた。これは『巨人の星』につながる時代の作品であり、それに多大な影響を与えていたのだった。比較表を作ったので載せるが、単に「影響」というだけでは済ましてはいけないことが理解できるであろう。