– こんなところにずっと立ったままで何をしてるんだい?
– 親友の風を待っているのさ。今日は少し遅いから心配しているんだ。
もしも僕の命があと一週間と分かったならば
僕は声が涸れるまで愛の歌を歌うだろう
・・・と思った瞬間、一斉に蝉が鳴き出した
並木道の向こうに君の姿が見えた気がした
早足に駆けて行ってみると君の姿はない
振り向くと元の場所には友たちがいて笑っていた
- おーい、僕は何に見えるかな?
- 岩
- おっと、ご機嫌斜めと見えるね
- 魯迅の小説に「凧」というのがあるの知ってるかい?
- おいおい、そんな暇があったら手伝ってくれよ