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★Beat Angels

君がすべきことはただ一つ、ニューヨークへ行くことだ -ジャック・ケルアック

宇宙の居酒屋

 こんな夢をみた。

 宇宙旅行に行くことになる。経緯は分らない。5人ほどのチーム。一人は会社の同僚のT。他のメンバは分らない。まぶしいほどの星空が見れる、というのに期待する。航行中、船内で僕は丸くなってふるえている。宇宙船はみしみしと音を立てている。

 きしみは一分ほど続いたがやがて到着。周りで歓声が上がる。星空が見えるというのだ。ぼくもそこにいって大きな窓をみるとそこには満天の星、確かにまぶしいくらい。全体がゆっくりと回転しているのがわかる。僕は星空に堕ちていきそうな錯覚に震撼する。ただ残念なのが窓ガラスがゆがんでいること。星もそれにつられて多少ゆがんで見える。惜しいなあ、と思う。

 場面は変わり、惑星の上、どこかさびれた温泉街の印象。数件の建物が見える。夜空には星がない。5人は遊歩道のような道を歩き出す。僕は重力が地球とほぼ一緒なのに一安心するが、大気が気になる。5人はみなヘルメットだけをかぶっている。宇宙服というわけではない。前を歩いていた一人がヘルメットをとって深呼吸する。大丈夫そうなので僕もとる。よく見るとヘルメットも密閉式ではないので最初から大丈夫だったことを知る。

 急にタバコが吸いたくなる。きっと宇宙には宇宙の喫煙マナーがあるのだろうと思う。完全禁煙だったらどうしようと心配する。Tがいい場所を知っているといい、一つのビルの中に入る。そこには商店街が並んでいる。そのひとつに「会津豆腐店」というのがある。「とうとう宇宙にまで進出したのか」とうれしくなる。そこはまさに居酒屋で、座敷とテーブルのスペースがある。すでに客が沢山いる。座敷の方にあきがるのでTが座り込む。僕も座り店員に灰皿をもらう。タバコを吸っていると他のメンバも来る。なんだか居心地がいいのでここは本当に宇宙なのだろうかと疑う。


 そして窓の外をみるとやはり宇宙。まさに月の地表のような殺伐とした風景の向こうに漆黒の宇宙空間が広がっている。ここの店員たちは毎日地球からここまで通っているのか、それとも住み込みなのか、などと考える。

 そこで目が覚めた。