★Beat Angels

そんなことはどうでもいい、道路こそが人生だ

旅行・グルメ

朝のテムズ川

いつものことであるがロンドンの朝はあいにくの曇り空である。今朝は風も穏やかで、薄暗い雲の下をテムズ川は音もたてずに滔々と流れている。 ここはブラック・フライヤーズ橋。 かつて「シティ」と呼ばれたロンドンの中心街に近いところにあるのだが、川沿…

オールド・チェシャ―・チーズ(Ye Olde Cheshire Cheeze)

シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)シリーズの傑作『赤毛組合(The Red-Headed League)』にはこんな記述がある。 そこからちょっと歩いたところが、サックス・コーバーグ・スクエア、朝方聞かされた奇怪な事件の現場である。狭く苦しくちっぽけな、落…

ロゼッタ・ストーン(The Rosetta Stone)

もう20年近く前のことになる。スイスのジュネーブに仕事で出張したのだがその帰路、ロンドンのヒースロー空港で乗り継ぎをした。そこに大英博物館のショップがあってそこで購入したのがこのマグカップである。 ロゼッタ・ストーン。これがなかなか気に入っ…

きっちんせいじ

長崎市内にある老舗の洋食屋がまもなく51年間の歴史を閉じる。 www.asahi.com 昨年、この店「きっちんせいじ」を訪れた。長崎の観光スポットである眼鏡橋のすぐ近くにある。 通り沿いに突然現れる電車。 店の内部も鉄道愛に満ちている。天井の電灯は蒸気機…

昭和秘密基地(後編)

伊豆高原の一角で秘密の基地が建設されているという噂を耳にしてやってきた。 taamori1229.hatenablog.com 後編である。 つげ義春風の標識に従って。 迷路はどこまでも続く。 なぜここまでに論評を拒絶するのか。 撮ってきた写真を整理しているとどこが上な…

高湯温泉郷

週末を利用して福島市の高湯温泉を訪れた。 駅から磐梯吾妻山系に向かって路線バスは険しい山道をゆっくりと登っていく。30分ほどで高湯温泉郷に到着。あたりには硫黄の匂いが立ち込める。湯は乳濁質。源泉に近づくと生命の危険あり、という立て札あり。 …

昭和秘密基地(前編)

伊豆高原の一角で秘密の基地が建設されているという噂を耳にしてやってきた。基地の全容はこんな感じである。幹線道路沿いに堂々とあって車からもよく見える。全然、秘密ではない。 基地の内部の様子はというと、 特に解説できるものはない。そもそも理解で…

京都鉄道博物館

19世紀末のアメリカでは鉄道網の建設が急ピッチで進められ、それが間もなく完成しようとしていた。そんな時代の話である。そこに鉄道関係者にとっては不穏なニュースが流れる。それはベルの発明した電話による全米電話網の整備開始のニュースである。鉄道…

利久の牛タン定食

仙台と言えば、牛タンである。1948年(昭和23年)に初めて牛タン専門店ができたのが発祥と言われている。その後、地元に根付き仙台名物として全国的に知られるようになった。定番は牛タン定食。麦ごはん、牛テールスープ、漬物には青唐辛子の南蛮味噌…

常磐線特急と黄門弁当

先日、茨城県の勝田市を訪れる用事があり、久しぶりに常磐線の特急電車に乗った。席に座って上を見上げてみると、 首都圏のローカル線のグリーン車でみかける表示か、と思ったがこちらでは黄色のランプもある。自分の席の上を見てみると、 自分の席は緑色で…

ウルトラな街(世田谷区祖師ケ谷)

連休を利用してウルトラな街である小田急線沿線の祖師ケ谷大蔵を訪れた。新宿から電車で20分ほどの世田谷区の閑静な住宅街である。 ウルトラな街は自称である。 どのあたりがウルトラなのかを報告する。まず、駅構内の柱には全兄弟の肖像写真が飾られている…

峠駅スイッチバック遺構

奥羽本線の板谷駅から歩いて1時間半、目的地である峠駅までやってきた。 ■JR峠駅(新ホーム) 駅を探して細長い三角屋根の建物に近づいてみると、 峠駅の看板と入り口らしきものが見えた。養鶏場とおぼしきこの建物がまさしく駅舎なのであった。 中は真っ暗…

板谷峠を越えて奥羽路

福島駅からJR奥羽本線(米沢線)で30分ほどで板谷駅に到着した。そこで下車して隣の駅である峠駅まで歩いてみることにした。行程を下図に示す。 板谷駅を降りて歩き出すとすぐに急な登りの山道が続く。道路は一応舗装はされているものの車一台ががやっと通れ…

種まきウサギの季節

大型連休を利用して福島市を訪れた。天候は晴れ。福島駅の西口にあるコラッセふくしまというビルの12階の展望ルームから望んだ吾妻連峰。 こちらは窓に描かれた解説図である。できる限り、実物と構図を合わせたつもり。 吾妻小富士が相変わらず美しい。そ…

6年目の春

福島市内を歩いていると駅前と町中の広場にキャンドルの列がありました。 今日は3月11日。6年目の今夜は、犠牲者の方の追悼と復興祈願のキャンドルナイトです。 思い思いのメッセージが色鮮やかに描かれています。 そして、 強い絆の中できっと福島にも…

秋の転調

▮冬枯れて記憶舞い飛ぶ岸辺かな 汽車の中で私の前の席に静かに座っていたその人は小雪の舞う最上川を眺めながら涙を一筋流した。 そして今日、その人のいた席に私が座っている。 ▮永訣の予感、初雪予報聴き 急を知らせた病院へと向かうタクシーの中、ラジオ…

上州新田郡三日月村を訪ねて

木枯し紋次郎 上州新田郡三日月の貧しい農家に生まれたという。十歳の時に故郷を捨てその後、一家は離散したと伝えられる。天涯孤独な紋次郎がなぜ無宿渡世の世界に入ったかは定かでない 秋の上州路、一面に広がる田、まもなく稲刈りのシーズンをむかえよう…

水と緑と詩のまち:前橋

社用で前橋を訪れた。翌日が休日だったので前橋市出身の詩人・萩原朔太郎の詩集を片手に市内をぶらついた。以下は『郷土望郷詩』からの抜粋と市内の風景を収めたものである。 新前橋駅 野に新しき停車場は建てられたり便所の扉風にふかれペンキの匂い草いき…

軍艦島の居住空間

去る7月に訪れた軍艦島は、大きさは南北160m、東西480m、面積は6haあまり、周囲は1,200mの小さな島である。20分あれば島の周りを一回りできてしまう。かつてこの小さな島には最新の鉄筋コンクリートの高層ビルが立ち並び、一番多い時で5,000人を超える人が…

蚕糸試験場跡地にて

夏休みを利用して福島市の飯坂温泉を訪れた。翌日、旅館の周りをふらふらと歩いていた時に、とある風景に目をとめた。温泉街の中心から福島市街に向かう飯坂街道沿いの風景である。 緩やかな登り坂の桜並木道が、一般道路からやや斜めの方向に続いている。こ…

グラン・クラス

東北新幹線のグランクラス席に初めて乗ったみた。まずはキャビンの様子から。 窓は飛行機を意識して小さめの設計で飛行機のビジネスクラスのシートを思わせる。小さくしたほうが高級感があるのは意外な発見。 シートのリクライニングの操作パネル。CA呼び出…

軍艦島

廃墟にたたずむときに感じる不思議なやすらぎの根源は、そこが一切、何も主張しないことである。そこがどこであるのか、それが何であるのか、を含めて。

ケムール人の麦焼酎

JR福島駅前のショップでこんな麦焼酎を見つけた。 題して『ケムール人の挑戦』。 店頭には解説のポスターが貼り出されていた。 一読したがさっぱり理解できない。全国規模で麦焼酎業界に何か異変でも起きているのかと思ったが、実はこちらは麦焼酎だけではな…

壱岐の島

長崎空港のショップでこんな焼酎を見つけた。 なんでも、長崎の壱岐の島は麦焼酎の発祥の地らしい。この由緒正しい焼酎のラベルをよく見てみると・・・ NERV?エヴァンゲリオン? さっそく箱を開けてボトルを取り出すと・・・ これはびっくり。 なぜ、エヴァ…

飯坂温泉の旅

福島駅から福島交通飯坂線の2両編成の電車に揺られること23分。終点の飯坂温泉駅に到着。 芭蕉の像と石碑が迎えてくれる。後方に見える橋が十綱橋。下を流れるのは摺上川。 少し上流の新十綱橋からみた十綱橋。摺上川は温泉を含んだ独特の色合いである。 …

雪ウサギ(続報)

季節は5月、吾妻連峰の雪ウサギは跡形もなくお隠れになった。山のふもとの木々も新緑で若々しく美しい色となってきた。 山間の里では田植えが始まろうとしている。 雲の合間から光が差しこんで、遠い山肌の緑を照らしている。神々しい。 5月5日は立夏。季…

福島県立美術館

福島県立美術館が4月6日にリニューアルオープンした。 最初の展覧会はリニューアルにふさわしく、 この美術館は図書館と隣接している。背景にある小高い山が信夫山である。 向かって左が美術館。 向かって右が図書館である。 今回、美術館がオープンする前の…

福島市の円盤餃子(その2)

以前、福島市の円盤餃子を紹介した。 今回は円盤餃子の二大老舗である、①満腹、そして②照井の両店舗を訪れた。結果を比較表で示す。 共通なのは野菜中心の小ぶりの餃子で、食欲をくすぐるやや辛めの味付け(ショウガ)。いずれも美味で甲乙つけがたい。満腹…

雪ウサギ

福島市を訪れる機会があった。 ここ数日は冬の澄んだ空気と春を思わせるあたたかな日差しに恵まれたので、山形県との県境の吾妻連峰が市街地からもきれいに見渡せた。 とは言え、ここは北国、朝夕はまだまだ冷え込んでいるが。 そして吾妻小富士の雪ウサギ。…

春の転調

■ 雪ウサギおぼろ霞みて、ひと逝けり 誰よりも春の到来を待ち望んでいた人。 ■ 風花のひとひら溶けり頬の上 風の中を音もなく舞う雪。肩に残るあまりに淡い最期のぬくもり。 ■ ピアニカの列、交差せり母の列 火葬場に向かう葬列が、故人の生まれた町を通り抜…